どらぐら日記

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批判よりも気遣いを~金崎夢生選手の新型コロナウイルス感染に思う~

金崎選手の新型コロナウイルス感染とその影響

7月4日にJ1が再開することが決まった矢先、衝撃のニュースが飛び込んできました。

nagoya-grampus.jp

 

4月に期限付移籍で加入したばかりの金崎夢生選手が、新型コロナウイルスに感染してしまったのです。

これにより、チーム練習を再開したばかりだったグランパスは、再び活動休止に。報道によれば、練習再開は最短でも6月13日。7月4日の再開に向けて、本来であれば4~5週間をかけて準備するところを、たった3週間で調整しなければならず、グランパスは早くも正念場を迎えています。

 

感染者への安易な批判はやめよう

報道によれば、金崎選手は、緊急事態宣言が発令中だった5月14、15日に自家用車で神奈川県の親類宅を訪問していたそうです。この行動に対して批判の声がありますが、以下の点から、安易な批判は控えるべきだと思います。 

1. 感染との因果関係が不明

金崎選手の体調が悪くなったのが5月29日。新型コロナウイルスの潜伏期間は最大で約2週間と言われていますが、神奈川県を訪れた時期から考えると、この時期に感染したかどうかは微妙です。それ以降に愛知県内で感染した可能性もあります。どこで感染したのかがわからない以上、決めつけで批判をするのは控えるべきです。 

2.クラブの方針には従っていた

報道によれば、県外への移動について、クラブは自家用車で家族や親戚のもとへ行くよう勧めていたとのこと。つまり、金崎選手はクラブの方針に従ったうえで行動をしていたことになります。

また、この時期にわざわざ県外の親類宅を訪問しなければならなかった理由は、何となく想像はできます。もちろん、そうとは限らない可能性もありますが、真相がはっきりしない以上は、やはり批判は控えるべきです。 

3.根拠のない話で感染者を批判しない

 上記2点のまとめになりますが、根拠のない話で感染者を批判するのは良くありません。「新型コロナウイルスに感染したのは、きっと感染者の行動のせいだ」という批判が当たり前のようになってしまうと、別の感染者が批判を恐れて、自らの行動を正確に伝えなくなってしまいます。そうなってしまうと「感染経路が不明」というケースが多くなり、結果として感染拡大を助長してしまうことにもなりかねません。

また、批判を受けた感染者の精神的ショックは計り知れません。たたでさえ、感染して精神的ショックを受けているところに、いわれのない批判を受けてしまうわけですから。

 

批判よりも気遣いを

 私たちがするべきことは、まずは感染者の早期回復を願うことなのではないでしょうか。「感染=悪」という思考は正さなければなりません。もしかしたら、次に感染するのはあなたかもしれないのですから…。

スポーツ界では他にも、プロ野球読売ジャイアンツの坂本選手、大城選手が新型コロナウイルスに感染していたことがわかりました。一時期に比べると落ち着いたとは言え、まだまた新型ウイルスの脅威がなくなったわけではありません。Jリーグでも、今後も感染者が出てくる可能性は否定できません。

 

乙武氏が新型コロナウイルス感染の巨人・坂本らへのバッシング風潮を危惧「まずは体調を気遣う社会でありたいよね。感染経路に関係なく」(中日スポーツ)

乙武氏は、感染者を叩くような風潮を危惧。「昨日はJリーガー、今日はプロ野球選手に陽性反応。『どこで感染したかによって話が変わってくる』などと、とにかく誰かを叩きたくてウズウズしているかのようなコメントが散見される」とつづり、続けて「体調を気遣う社会」への思いを語った。 

 

まさに乙武洋匡氏がおっしゃる通りだと思います。まずは感染者の体調を気遣う社会であって欲しいと切に願います。